FC2ブログ

Ma dame(私の貴婦人)

突然の雷雨に雨宿りをした人けの無い朽ちた館。
『その女性』は、屋敷の小さな部屋に静かに一人佇んでいた。


20181025204908683.png




『わあ、ここだけ別世界のように整えられているわ。まるでこの絵の為だけに用意されたブドワールのよう。あの燭台もソファーもシンプルでもとても上品な設え。』

『ブドワールか…これは逢い引きの間だな。
今は亡きこの女性に逢う為に、毎夜この部屋を訪れる主人。私の勝手な想像だが、この女性は人妻だ。』

『なぜそんなことがわかるの?』

『この女性が、隠し部屋でひっそりと逢う事しか許されない相手ということでなければ、この部屋の意味がないんじゃないかとね。』

『ふーん。
服装もだけれど、この剣を抜いているのも気になるわ。』

『そこだ。
力はあっても、其の実男は弱虫だ。
信念を貫き通せなくなりそうな時に、女性に叱咤されるのを心地よいと思うことがあるものだ。
軍服を身に付け眼光鋭く剣を抜き、己の心の歪みを正す存在。
果たしてこの女性は、どんな言葉で館の主人を導いたのか。
なんの根拠もない勝手な解釈だが、そんな物語が浮かんで来る、不思議な絵だ。』

『なるほどね。
でもこんな女性を愛してしまったら、何もかも失いかねないわよ。
関わらない方がいいと思う。』

『いや、私もいつの間にかこの女性に恋をしてしまったのかもしれない。また逢いにきてしまいそうだ。』

『…やめた方が良さそうよ。』

『…ん⁉︎』

『今あなたの言ったことは、あながち間違ってはいないようよ。…ほらそこに飲みかけのショコラが…愛する人が心配で顕れたのではないかしら。』

『!』

軍服の貴婦人は誰なのか我々には知る由もないが、音もなく自身の存在を示したこの館の主人は、今もここに来て彼女に語りかけているのだろう。

時空を超えて。








スポンサーサイト



  1. Oscar
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

逃避

2018101822490744b.png



こんな感じで進めています。
目指すものに近づけるように描き出しますが、その箇所を避けるように手は動きます。笑






  1. あれこれ
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

トキニユラメキ

この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

  1. La clef ( 鍵 )
  2. [ edit ]

時に揺らめき

この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

  1. La clef ( 鍵 )
  2. [ edit ]

心変わり

2018100222563254e.png



最初は、このお顔で何か描きたいと思っていたのに

描いているうちに立ち行かなくなり…



201810022248473e5.png



都合、こんな感じで進んでいます。


また『時に…』になる予定です。




  1. あれこれ
  2. / comment:0
  3. [ edit ]

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY


« 2018 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

プロフィール

うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

fc2カウンター

検索フォーム

QRコード

QR