L'interrogatoire (詰問)





『本当の男になれる薬を処方してくれぬか。』


ついにその時が来たのだ。
厳しくも静かに向けられた瞳に戸惑いながら、私は深く息をし、そして応えた。


『…
オスカル様、それは出来かねます。
ご存知のはずです。』

『私には解せぬ。
士官学校で剣も銃も覚束ない者が男で、どうして私が女なのか。
血が流れるのは、戦いでと決まっている。そうではないのに、なぜ私に!
私は、私は女ではないのに!』

『恐れながらオスカル様…オスカル様は女性でございます。お身体は今後も女性としてご成長なさいます。』

『そんな事を言っているのではないっ!』

『ご自分のお姿に目を背けてはなりません。どうかお健やかに…。』

『……悪かった。
今私が言ったことは忘れてくれぬか。』

『はい、私は何も伺っておりません。』


この方は父君にも母君にも言えぬ事を、この私に吐き出して下さった。
もう二度と誰にも漏らさぬであろう言葉を。





主治医と彼女の会話として書いてみました。
この辺りはあまり触れたくなかったのですが、自分の処方箋を見ていて文章が出て来てしまいました。

いつかとはわかっていても、いざその時を迎えた彼女の思いはどんなだったでしょう。
本当にデリケートで、どんな解釈かは人それぞれだと思いますね。


大切な7月ですね。
そんな事を言っておきながら、三が日はどうなるかわかりません。汗
平常心で頑張りますね。


画像を小さくして全部入れてみました。
自分のモバイルでは描線の乱れなどなく見えていますが、皆様のものでは不都合なく見えているでしょうか。少し心配です。











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  1. Oscar
  2. / comment:2
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管理人のみ閲覧できます

  1. 2017/07/03(月) 12:23:33 |
  2. |
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このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

  1. 2017/07/03(月) 20:36:15 |
  2. URL |
  3. うたかた
  4. [ edit ]
は様、コメントをありがとうございます。
はい、そこで〜す。笑
触れたいなあと思いながらも、今の私の腕ではまだまだと後回しにしていました。先に描いたイラストに後付けのお話というのは、結構苦しい事が多いのですが、今回は置いてあった処方箋のお陰でスルッと出て来ました。
気になったのは、やはり彼女の初潮はいつ頃だったのかという事です。
どこにも察するような場面はありませんので困りましたが、無いのを良いことに自由にさせて頂きました。
マリー様付きになって暫くしてという感じで考えましたが、イラストの髪が長すぎかもしれませんね。
彼女の葛藤は、向けられるとすれば誰にだろうかと考えると、親でもなくアンドレでもなくという気がしまして、主治医の先生に登場いただきました。
書いておいてなんですが、こんな事は誰にも言わないのかもしれないですね。
ですが私は、まだ少女の彼女には吐き出して欲しかったのです。全てを受けとめる彼女は想像するだけで胸が痛くなるのです。
そう思うと、主治医の先生の言葉を書いて私も少し救われたかったのだと思います。

コメントがとても嬉しいです。
宜しければ、またお立ち寄り下さい。





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プロフィール

うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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