La lumière ( 灯火 )






『奥様、奥様。』

『あ…。』

『…どうか今少しお召し上がり下さい。このままではお体に障ります。』

『私の…からだ?
私の事はいいのですよ。
それより、あの子達が剣の稽古を終えて、お腹を空かせて帰ってくる頃です。
そう…ここに呼んで一緒にお食事をするというのはどうでしょう。
準備をお願い出来るかしら?』

『…。
かしこまりました。
急いでご用意致します。』

『ありがとう。
ああ、子供達の笑い声がしますね。
楽しそうに何をお喋りしているのでしょう。
そうそう、アンドレにも同じものをお願いしますね。』

『かしこまりました。』



母上には、たとえお二人を失った悲しみから救われずにいたとしても、最後までご自分の芯の部分を失わずに、心優しく、穏やかな方でいて欲しいという願いから書いてみました。

お二人の亡骸は、部下やベルナール夫妻の手により、密かにお屋敷に運ばれたのだと、私は信じています。
そこにアランの姿がないのは、とても残念ですが。

お二人の生き様、死に様は、残された人々の心に永遠に消えない灯火となり、バスティーユ後を力強く生きる心の支えになったとも思っています。

私自身、小さい頃に読んだ漫画に今こんなに心を揺さぶられるのは何故かと考えますと…。
それはきっと、自分でも気付かぬうちに刷り込まれた、こう生きなさいと指し示す指標であり、基準であるからだと思います。

こんな時彼女ならどうするだろう、困っている方々にどんなふうに向き合うのだろうと、答えを導こうとしている自分に気付かされます。

しかしながら、どんなに見事な最期であっても彼女の死は悲しくて、『優しさの贈り物』を聴きながら思わず涙が。
この7月14日の後の喪失感は、いつになったらなくなるのでしょう。

いろいろと思い巡らせているうちに、朝が来てしまいました…。





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  1. Oscar et André
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うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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