Le moment heureux ( 幸せなひととき )





『ご苦労だったな、アラン。
それで、なぜお前が来たのだ。』

『大きな声では言えませんが、みんな兵舎で泥酔しちまって。
こんな夜中に馬を走らせる事が出来たのは、俺ぐらいだったって事ですよ。』

『お前は飲まなかったのか。』

『俺は飲んでも泥酔はしない。』

『そうか。私もだ。』

『ん?
大暴れしたと聞いた事がありますが。』

『…誰が言ったのだ。』

『はは、鎌をかけただけですよ。
いや、隊長の武勇伝は士官学校で聞いています。
噂ですから、信憑性はありませんが。』

『…なんなのだ、私の噂とは。』

『隊長は有名人ですから。士官学校では、多分今でも口承されていると思います。』

『確かに世の中は異端児には厳しいし、実際風当たりは強かった。
女である事に甘えた覚えはないのだか、世間は歪んだ目で見るものだ。
尾ひれのついた噂も出回っているのだろうな。
それで、実物は噂どおりだったか?』

『…どうでしょう。
それを言うと、これからの任務遂行に影響しそうなので黙秘しますよ。』

『ふむ、良かろう。聞かなかった事にする。』

『では、俺は帰ります。』

『気を付けて帰れ。』

『あ、隊長。』

『ん?』

『噂とは大違いでしたよ。貴女は人間でした。』

『ふっ、人でなし説まであったのか。酷いものだな。』

『いや、男でもなく女でもなく、血の通った人間でした。
それではこれで。』

『なんだそれは。ははは。』



本来早急な命令は、伝令係が馬を飛ばすものと思いましたが、アニばらではアランがその様な務めをしていましたね。
早急なはずの伝令を聞いてものんびりしている彼女がとても変ですが、流して下さいませ。

原作では、アランが軍服を脱いだ彼女を見る場面はありませんでした。
少し勿体無いとも思いますが、見た事がないからこそ湧き立つ思いなんていうのもあったかもしれませんね。
もしその姿を目の当たりにしたら…

アランがドキッとする彼女の姿が描きたかったのですが、もう少し笑った感じが良かったでしょうか。





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  1. Oscar
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lesyeuxsaphir

Author:lesyeuxsaphir
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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