Vrais sentiments ( 本心 )






『アンドレ、困った事にこんなのを着せられてしまったが、5分で軍服に着替えるから待っていてくれ。
だいたい、姉上の肖像画の首だけすげ替えれば、こんなものは着なくても良いだろうに。』

『5分って、そりゃあ無理だぞ。
18歳の誕生日までに描き上げると絵師も言っていた。
何度も着たくなかったら、今日はそのままでいた方がいいと思うが。
特に予定などないのだから。』

『もう窮屈でたまらん!
これでは、ご婦人が気絶するのも当たり前だ。』

『気絶してもいいぞ。
俺が受け止めて、介抱してやるから。
あはは。』

『はは、笑わせるな、私はそんな無様な事はせん!
考えてみると、年中気絶してしまいそうになりながらも、目的をもって意中の相手の前で気絶するのは結構我慢と忍耐が必要かもしれんな。
そうでもない相手の前でそんなことになって、勘違いされるのは困るだろうし。』

『…勘違いね…。』



18歳のお祝いに、おめかしして肖像画を描いて貰う彼女。
フランスでは成人年齢が18歳ということで、その誕生日を盛大に祝うと言います。
その席でこんな肖像画がお披露目になる…なんて妄想から描いてみました。

七五三の時期でもあり、我が子の時の衣装合わせなどで楽しんだ事を思い出します。
やはりフリルとリボンとピンクは外せないと、古風な事を思いそんな設えの物を着せましたが、写真として選んだのはオレンジのドレスと黒地の着物でした。
何着着ても良かったので、ピンクの濃い色も着せてみれば良かったとか今は思います。
拙作の彼女は、もういつの時代のお召し物かはわからない代物ですが、一応フリルとリボンは入れてみました。
和風の髪飾りは描いていて楽しかったですが、合っていないかも。汗

フェルゼンの前で気絶。
彼女がそんな姑息な手段は使わないのはわかっていても、
『それもありですよ。』
と耳打ちしてみたくなります。
もはや目的が違いますが。

勘違いなんて言葉で軽く窘める拙作の彼女。
彼は冗談の中に時々本心を込めていたとしたら。
それを感じ取るという事もなく、彼女の情け容赦ない返しに苦笑いしている彼の姿が思い浮かびます。

秋の夜長。
お二人の日々を思う良い季節になってきましたが、私自身の時間があまりないのが残念です。





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  1. Oscar
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うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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