Prétendant ( 求婚者 )




『頼むから来るな。』

『え⁉︎』

『もう屋敷には来るな。
それから、私から半径15メートル以内に侵入する時は大きな声で許可を得るように。
元上官からの命令だ。』

『!!
ふふ…ははは…それは面白い趣向ですね。しかし残念ながら、たとえ貴女のご命令でも従う事はできません。求婚者として、お父上に出入りを許されておりますゆえ。』

『ヴェルサイユ中が騒めき立っているのを知らぬ訳ではなかろう。
全く、その勘違いには付いて行けんな。』

『この度の驚天動地の当事者である事は、私の誉れでございます。
それに私に付いておいでになる事もございますまい。ふたりでともに歩みましょうぞ。』

『ジェローデル家に見合う息女など他に幾らでもいるだろう。
私など嫁にしても物笑いの種になるだけだ。
他をあたってくれたまえ。
その方が身の為だ。
それにジャルジェ家は女系ゆえ、女しか生まれてこん。
どうせ、またこんなのが生まれて…』

『ふふ…産んで下さるなら、姫でも彦でもどちらでも嬉しゅうございます。
ご心配はいりません。
ああ、私にお子の話などして下さるとは。
貴女の様な美しい姫君が生まれるのを楽しみにしておりますよ。』

『…ふん。…おめでたい奴だな。
もう一度言う!
よいか、もう屋敷には来るな。
わかったな!』



『オスカル嬢の求婚者として隣にいるぞ。いいだろう、アンドレ。』
という顔で彼を横目で見るジェローデル。
とそこに彼女の冷たい声が…という感じでお願いします。
最後の『…ふん。』
の彼女は、バツの悪そうな顔をしてその後立ち去ります。

長い間彼女の副官だった彼は、アンドレの次に彼女の出方を知っていても良さそうだと思うのですが、実際にはどうなのでしょう。
ああ言えばこう言う風に書いてはみましたが…。

求婚者にはっきり言ってしまう彼女も、本物とは大きく違いますが、私の思う言葉を言って頂きました。
特に墓穴を掘ってしまう彼女は、もう原作を著しく逸脱していますが、そんな彼女も私好みにしてあります。(笑)

妄想膨らむ私には、原作できっぱりと本人に断れないのがもどかしくもありますが、やはり娘の結婚話は家長である父上に決定権があり、その命令には容易くは背けないのでしょう。
普通に考えても、上下関係の厳しい軍隊で部下だった男との縁談など思いもよらない事ですが、言わば『訳あり物件』の彼女の事を思えば、父上のお眼鏡に叶う最良の相手だったのかもしれませんね。





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  1. Oscar et ……
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うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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