La suppression ( 抑制 )





『お前は、何を望むのだ。』

希求するは愚かなことと制してきたはずだ。

『彼はただの友人ではないか…。』

私の名を呼ぶ彼
手招きをする彼
私を見つめる彼
『また後で』と手を上げる彼

甘やかな時間、色の付いた夢。

ああ、もうやめてくれ。
これ以上、私の心を乱さないで…。

この体に巣食う怪物が、彼を探す。
所詮お前は女だとでも言いたいのか。
今まで必死に守って来たものを。
滅ぼされてたまるか…。

『…くそ、…どうして涙が…。』



フェルゼンを愛してしまった彼女。自分の内なる女に相当躊躇ったのではないでしょうか。
そんな自分は受け入れ難く、恋心に支配される自分が不甲斐なく、勝ち負けを強いられる軍人として、敗北感さえ感じていたのではないでしょうか。

彼女の葛藤は、その後アンドレに辿り着く為のプロローグ。
『教えてくれアンドレ…ロザリー。』
もし本当に聞いていたらアンドレは、
『…そう簡単に諦められるものではないよ。』
と苦笑いすることでしょうね。

タイトルのsuppressionは削除という意味もあるようです。
今までの彼女は、あらゆるものを合理的に削除してきたのでは、とも思います。

その後ローブをお召しになる彼女については、また改めて描きたいと思います。


27日の日曜日に、再び漫画会館に行って参りました。
今回は原画との再会と『エカテリーナ』を読む為です。
『エカテリーナ』は愛蔵版に一冊で収まっていて、2時間ちょっとかかりましたが読めて良かったです。
普段読書もままならず、どこから歴史の糸口を辿れば良いのかと躊躇するのですが、『シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Eon〜』というアニメがその役割を果たしてくれました。
エカテリーナと彼女を囲む良いオトコ軍団に少し触れています。
主人公で実在の人物でもあるデオン・ド・ボーモンについては、理代子先生の『フランス革命の女たち』でも書かれています。
このアニメは、少しホラーがかっておりまして、この手のものが苦手な私は避けて通りたい作品でしたが、ヴェルサイユ宮殿の庭園や内部が詳細に描かれていまして、見ているうちに物語にも引き込まれていったのを思い出します。
興味のお有りの方は、検索してみて下さい。

『エカテリーナ』を読んでいて、描きたかった絵と重なって困ってしまったシーンがありました。
そのうちに描いてみたいと思います。

原画の凄みの一つに、ホワイト修正が見えるというのがあると思っています。
『わたしの存在など』
から
『アンドレ…!!』
『すべてを…くれる…と…』
から
『ビクン』
は、ほぼホワイト修正がない様に思いました…ふぅ。
圧巻でございます。
やはりここでも、ただただ、作者様のその気迫に感服するばかりでした。

名残惜しくもありましたが、ひとまず原画とはさよならです。
またこのような原画展があることを切に願ってやみません。





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  1. Oscar
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うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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