Parce que Je t'aime (お前を愛しているから)




『ばあやから聞いている。
それで?
お前はどう思っているのだ。
どんな娘か知らぬが、ばあやが気に入ったと言うのなら間違いないだろう。
先方には、主人である私が話を通してやるから安心しろ。』

『…。俺は、結婚相手をおばあちゃんに決めてもらう気はないよ。
その娘には、旦那様のお遣いで伯爵家に行った時に何度か会った事はあるが、何の感情もない。結婚と言われても。』

『これも何かの縁だ。改めて会う機会を設けてみてはどうだ。
ここはあえて主人面をさせてもらうが、自分の従僕に器量の良い娘を娶らせるのも主人の役目なのだということは心得ているつもりだぞ。』

『…主人の立場で、俺の勝手を許さないと言うのなら致し方ないが…。
だいたいお前は、そんなに俺に身を固めさせたいのか。』

『お前ももういい年だ。事は急を要するぞ。
ばあやにひ孫を抱かせてやりたいと思わんのか?
このまま私のお守りだけで可愛い細君をもらいそびれてしまっては、主人として、ばあやにもお前のご両親にも申し訳が立たんからな。あはは。』

『俺は結婚などする気はない。お前を一人にして…。』

『…! ぶっはは。お前、私に付き合って一生結婚しないつもりか。従僕の職は解くつもりはないのだから、これまで通りではないか。何を言っているのだ。』

『…これまで通りって…これまで通りって本当に思っているのか?』

『違うのか?』

『…とにかく、この話はなかった事にしてもらう。』

『アンドレ⁉︎』

『馬車の用意をして来る。』



彼女がローブをお召しになる少し前という設定でお願いします。
アンドレも三十路になり、遅ればせながら結婚させようとばあやが相応の娘の情報を収集していたとしたら…。

『アンドレの気持ちもわからないわけじゃないけど、かわいそうに…ばかな子だよ…』
とは毒入りワインの時のばあやの言葉ですが、やはり彼女はたった一人の孫の将来をもっと前から案じていた、というのが自然なのだと思います。

何の抵抗もなく、彼の縁談話を口にする彼女。
彼には耐えられなかったでしょうね。
今まで通りなんて言う拙作の彼女は、どうかしているのかもしれませんが。
もしもこんな縁談で結婚する事があったとしたら、彼は相手の女性を愛せるでしょうか。
愛して子供を授かって…。
哀れみが愛に変わるなんてことも、優しい彼ならあるかしら。
なんだか私の中でイザークとかぶってしまいました。(汗)
アンドレに限ってそんな事はありませんね。
オスカル様一筋の彼ですもの。
相手を不幸にする結婚など、彼はしません。

それにしても、こんな一枚の絵でこのセリフの長さったら。(汗)



追記です。
2016年7月23日画像を差し替えました。
前のものにも温かい拍手をありがとうございました。





スポンサーサイト

  1. Oscar
  2. / comment:0
  3. [ edit ]


 管理者にだけ表示を許可する
 

« 2017 11  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

プロフィール

うたかた

Author:うたかた
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

fc2カウンター

検索フォーム

QRコード

QR