Les lèvres que je connais …( 私の知っている唇は… )




『そういえば、確かお前のその唇にやられたのだ。』

『‼︎ ‼︎
何を言い出すかと思ったら、お前!
俺の唇がどうかしたのか。』

『こうして見ると、結構厚いのだな。
アヒルぐち出来るだろ。』

『お前こそ出来るだろ。』

『やってみたことがない。』

『俺だって。』

『では練習だ。
今日の帰りに見せ合うからな!
心してかかる様に。あはは…』

こんなのオスカル様ではありませんが、ちょっとこの絵をそっちの方向に向かわせたい衝動に駆られてしまいまして。(笑)

このお二人は、いつも真剣に物事に向き合っていたであろうとは思うのですが、はたで考えるより結構面白い展開の話をするのも自在だったのではないかと考えます。
テンポの良い会話を楽しみ、コロコロと話題も変わって、最後は仕事の話できっちり終わるなんて感じで。

『自分を男だと思っていた…。』
これにはアンドレも一役買っていて、性差を超えた付き合い方を彼が意図的にしていたのかもしれないと思うと、少し切なくもあります。
彼女の一番近くにいて、彼女を一番よく知っている彼は、自分の恋愛感情に苦しみながらも、彼女の揺れ動く心を静かに穏やかに見守っていたのでしょう。
それを思うと、ブラビリは心に突き刺さるような事件でしたが、それ以後のお二人の怒涛の日々の始まりとして、とても大事なエピソードであったと思います。

Les lèvres que je connais…
私の知っている唇は…。

頬を染めて走り去る彼女を今は可愛らしいと思えますが、子供の頃はあまり見たくないページでした。
自分にとってただ一人の人は彼だということに感覚で気付いた大切な場面が、美しく気高い彼女に相応しくないと勝手に思っていたのでした。
それは、自分は女性だと突きつけられた彼女と同じような感情だったのかもしれません。
あのオスカル様が、頬を染めて女の人のようにしている様があり得ないと思ってしまったのでしょう。
本当に浅はかでした。

星空の下、薔薇が咲き乱れる狂乱の夜。
夢か現かという趣で、何度開いても映画のワンシーンを観るような美しいページだと思います。








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  1. Oscar et André
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lesyeuxsaphir

Author:lesyeuxsaphir
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
原作をこよなく愛していますが、アニメも大好きです。
間違いだらけの拙い作品ばかりですが、大きなお心で受け流して下さいませ。
また、原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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