夕暮れのパリにて



その人は、不意に現れて私の肩に手を置いた。

『母上が心配しておられるぞ。早く家にお帰り。パリの夜は、もう君達が一人で歩ける様な場所ではない。もうすぐ日が暮れるからな。』

『…。』

『母上は…おられないのか?』

『…怒らないのか?』

『何を怒るんだ?』

『盗んだんだよ、このパン。』

『私は銃のせいで耳が少し悪い。今のは聞こえなかったぞ。さあ早く帰りなさい。母上が待っておられるぞ。』

『Merci monsieur!』

私は、メルシームッシュと礼を言ってその場を去るのが精一杯だった。
夜は近い。

輝く金髪の美しい人。
あの人は、バスティーユで亡くなった衛兵隊の部隊長だったと後で知った。
『Monsieurなんて言っちまった。』
当時の私は、あの人がまさか女性だとは思わなかった。
しかし今、彼女を男性だと断定してしまった自分を愚かだと思う。
落ち着いた低い声ではあったが、あの人は男性のそれではなかったではないか…。

今となっては、礼を言う事も出来ないが、母の墓前に立つと思い出す。あの夜の母の少し悲しそうな顔と、聖母の様なあの人の微笑みを。
自由を勝ち取ろうとしたバスティーユの英雄を。
背を正して歩く。
あの人に恥じない様に。



聖母の様な微笑み…。
自信ないですが。(大汗)
銃のせいで耳が…のくだりは、その場しのぎのいい加減な見解です。おまけに少年にパン持たせるの忘れたし。(汗)
ちょっと忙しく描いたので、今回は線だけにしておこうと思います。

まだ蜜月なんですが、こんなのが急に出てきてしまいました。
ラブラブは、また後で思いついた時にしますね。

追記です。
やはりあっさりしすぎているので、画像を変えてみました。
以前のものにも拍手をありがとうございました。
またまた追記です。
画像加工所を変えていじってみましたら、前のものより少しはっきりとしたものになりました。
何度も変えてしまいまして、ごめんなさい。m(__)m
下は以前のものです。






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  1. Oscar
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lesyeuxsaphir

Author:lesyeuxsaphir
『ベルサイユのばら』のオスカル様に恋い焦がれる『うたかた』の二次創作ブログです。
手描きのイラスト(デジタルのものも少し)と短い会話文で綴るサイドストーリー、コミック、雑文などを置いています。
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2015年7月からpixivにも投稿していますので、宜しければお立ち寄り下さい。

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